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BABYMETALが公開した“Elevator Girl [English ver.]”のMVを観て感じたこと

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2019年8月27日 Text by たろ a.k.a. TAROH-METAL 「SUMMER SONIC」真っ只中の8月16日、BABYMETALが“Elevator Girl [English ver.]”のMVを何の前触れもなく公開した。以下、何回か視聴した感想を簡単に記す。 MVを見てまず気になったのは、この曲が全編英語で歌われることの違和感。英語だと日本語のオリジナル版に比べてサビの言葉数が少なくなり、元曲が有していたハイテンションな雰囲気や密度の濃さ、あるいは躁状態になってテンパっている感じ(あるいは良い意味でヒステリックな感じ)が少し薄まってしまっていると思う。多くの言葉を詰め込んだ高音ヴォーカルが一気にたたみかける日本語バージョンに対して、英語バージョンはやや間延びした印象だ。その結果、曲全体の勢いも若干削がれてしまっていると思う。どちらが良い悪いという問題ではないが、個人的にこの曲は[English ver.]よりも日本語バージョンの方が好みだ。 ふと思ったのだが,たとえば“THE ONE”にも日本語バージョンと英語バージョンが存在するが、この曲は日本語よりも英語の方が曲の雄大さや壮大なスケール感をよく表現している気がする。これはまったくの想像だが、“THE ONE”は英語バージョンが先に作られており、後からその英語詞を日本語に訳したのではないか。日本語バージョンでも英語と日本語がほぼ半々の割合であることや、ライブでは基本的に英語バージョンが披露されることも、「“THE ONE”はまず[English ver.]ありき」の推測を裏付けていると思う。 一方、“Elevator Girl”は「まず日本語ありき」で、それを後から英訳したのではないだろうか。[English Ver.]が曲の良さを表現しきれていない要因は、そのあたりにあるような気がする。 10月に発売される3rdアルバム「METAL GALAXY」の海外版には“Elevator Girl - English ver.-”が収録されるから、今回のMV公開はそのプロモーションの一環なのだろう。しかしボーナス・トラック的な位置付けの同曲をアルバムのプロモーションに使うのは、あまり賢明な判断だとは言えないのではないか。ライブでも披露済みで、シングル配信もされている曲よりも、完

所感/BABYMETALとArch Enemyのツアー日程

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2019年8月17日 Text by たろ a.k.a. TAROO-METAL 先日,BABYMETALが3rdアルバムでArch Enemyのアリッサとコラボすることをテーマに描かれたファンアートを,当のアリッサ本人が自身のInstagramに投稿して話題をさらった。BABYMETALとArch Enemyという組み合わせで私自身が思い出すのは,ライブのツアー日程のこと。 この投稿をInstagramで見る Very happy to announce that I’ve collaborated with @babymetal_official for their upcoming album “Metal Galaxy” coming out October 11th! Always a pleasure to try out new things! . . Thank you @babymetal_spain @omy_pan for the kawaii fanart! . #Babymetal #HeavyMetal #Metal #Music #SuMetal #Alissa #ArchEnemy #japan Alissa White-Gluz さん(@alissawhitegluz)がシェアした投稿 - 2019年 8月月12日午前6時51分PDT 数年前,学業や年齢の縛りがあって,BABYMETALがまだエンジン全開の状態でツアーに打って出ることができなかった頃,私は「早く何の制約も受けない状態で世界中をツアーできるようにならないかなぁ」と常々感じていた。老若男女誰でも,どんな音楽的バックボーンを持っている人でも楽しめるBABYMETALのショウを,いまだ体験したことがない人がたくさんいるというのは,実にもったいない話ではないか。それどころか,BABYMETALの存在すら知らない人が,この地球上には無数に存在しているのだ。これは由々しき問題である。大げさに言えば,この世界から醜い紛争をなくして人々の笑顔を取り戻し,誰もがハッピーな毎日を送れるようにするためには,BABYMETALが世界各地を飛び回って一人でも多くの人にライブ

BABYMETAL待望の3rdアルバム「METAL GALAXY」はどのような内容になるのだろう

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2019年8月13日 Text by たろ a.k.a. TAROO-METAL 2019年10月11日に発売されるBABYMETAL待望の3rdアルバム「METAL GALAXY」の詳細が8月9日,明らかにされた。全16曲の2枚組という大作志向という事実も驚きだが,多くのBABYMETALファンの間に激震が走った最大の要因は,B'zの松本孝弘やARCH ENEMYのアリッサ,Sabatonのヨアキムといったミュージシャンとの積極的なコラボにあったと言えるだろう。 個人的にはアリッサが参加する"Distortion"がどのような仕上がりになるのかが非常に楽しみだ。おそらくデス声パートをアリッサが歌うことになるのだろうが,アリッサの「あの声」が加わることで,元曲の迫力は数段増すことは間違いなし。SU-METALの歌声とはある意味真逆のアリッサの咆哮が,いったいどのような化学変化をもたらすのか要注目だ。 3rdアルバムの日本国内における商業的な成功という点では,松本孝弘とのコラボが大きな話題になるだろう。BABYMETALの名前は知っていても曲を聞いたことがない人たちや,アルバムを買ったことがない人たちに対して「聴いてみようかな」「買ってみようかな」という気持ちを起こさせるにはこれ以上ない選択だと思う(批判する人はいないだろうし,炎上することもないだろう)。今までのBABYMETALにはない骨太のハード・ロック調の曲が収録されるのだろうかと,ついつい妄想してしまう人選だ。 その他にも,SU-METALのソロ曲やBLACK BABYMETALの曲があるのかどうかも気になるところ。後者の実現可能性は極めて低いと推測されるが,先だっての「LEGEND - M -」で"ヘドバンギャー!!"を歌って明らかになったMOAMETALの歌唱力の高さを活かすという意味では,まさかのMOAMETALのソロ曲もあるのではないだろうかと,これまた妄想してしまう。 見どころが多くて困ってしまうくらいのアルバムだが,日本国内盤は「通常盤」のほか「アナログ盤」「初回生産限定盤」「初回生産限定 SUN盤」「初回生産限定 MOON盤」「THE ONE Limited Edition」の全6形態で発売されるという充実ぶりで,それらすべてが