レビュー/10年間の集大成!「10 BABYMETAL BUDOKAN - THE ONE COMPLETE EDITION -」はセット・リストの“可変部分”にこそ魅力あり!
10 BABYMETAL BUDOKAN - THE ONE COMPLETE EDITION / BABYMETAL 2021年9月発売 2021年1月~4月にかけて日本武道館で行われたBABYMETALのライブ「10 BABYMETAL BUDOKAN」全10公演をほぼ完全収録した映像作品。10本のライブで披露された5種類のセット・リストすべてを楽しめる内容で,Blu-ray5枚,ライブCD10枚,104ページの写真集付きという豪華な仕様だ。 1.開封の儀 パッケージを手にしてまず驚いたのが,その重量感。おそらく3kgはあるのではないだろうか。形状のインパクトでは「LIVE AT BUDOKAN "BUDO-CAN" - THE ONE LIMITED BOX」には及ばないが,今までにリリースされたBABYMETALの全マテリアルの中で最も重たいことはほぼ確実。 では,さっそく商品を見てみよう。 外箱のダンボール。にはいつものようにジャケットがプリントされている。 化粧箱。正面から見ると何の変哲もないが……。 立ててみるとその厚みにびっくりする。余裕で自立する。 Blu-rayとライブCDは,同一セット・リストの2公演ごとに1冊のアルバムに収められている。104ページの写真集もあるので,これで重たくならないわけがない。 アルバムを開くと,見開き左側のページは全面写真になっている。この写真はアルバムごとに異なるこだわりの仕様だ。 2.内容について 私が参戦したのは2月20日の「DOOMSDAY -VI」と4月15日の「DOOMSDAY-X」。全13曲のセット・リスト中,日程ごとに異なる可変部分で私が見ることができたのは“紅月-アカツキ-”と“おねだり大作戦”,そして“ NO RAIN, NO RAINBOW ”と“ GJ! ”の4曲だ。残念ながら見ることが叶わなかったのは“Oh! MAJINAI”と“Starlight",“シンコペーション”,“From Dusk Till Dawn",“BxMxC”に“Brand New Day”の6曲である。今回のレビューでは主にこの「ライブで体験できなかった曲」を中心に感想を書きたいと思う。 まず“シンコペーション”。曲の冒頭をはじめ要所要所で炸裂する激しいフラッシュが凄まじい。全体...