2020年のBABYMETAL 前半は欧州で大奮闘の予感
2019年12月18日 Text by たろ a.k.a. TAROO-METAL 2020年,BABYMETALはどこへ向かうのか。 2019年はいわば「北米席巻」の年。9月4日のオーランドを皮切りに,10月16日のシアトルで締めくくられたUSツアーは全20公演という充実ぶり。そのハイライトは言うまでもなく10月11日のThe Forum公演だ。3rdアルバム「METAL GALAXY」のプロモーションもけっこう頑張ったようで,リリース直後の10月22日付「Billbord Top 200」では13位にランク・インした。アメリカでの地固めはかなり前進したと言っていいだろう。超名門Madison Square Guardenでの単独ライブが実現するのも,そう遠い未来のことではないはずだ。 一方で来年のテーマはどうやら「欧州進撃」のようだ。この記事を書いている12月17日の時点で発表されている日程によれば,欧州ツアーは自身初となる北欧やロシア,スペインを含め14カ国28公演がブッキングされている。スタートは2月3日のスウェーデン・ストックホルム公演。その後ノルウェー,デンマークと北欧をまわり,ドイツやフランスなど7カ国を経由して3月1日のロシア・モスクワ公演で前半戦を終了する。その後3月22日〜5月16日に比較的日程が緩やかなAsiaツアーを挟み,6月5日〜7日にドイツで開催されるフェス「ROCK AM RING」で欧州に復帰。前半戦で訪れた国への再訪やポーランド,スイスを含め8カ国をサーキットし,6月24日のスペイン・バルセロナ公演で欧州ツアーはファイナルを迎える予定だ。 このツアーでBABYMETALが初めて降り立つのはフィンランド,ノルウェー,デンマークの北欧3国とポーランド,ロシア,そしてスペインの6カ国。いわゆる西欧と呼ばれる国はほぼ訪問したことになり,残るは東欧諸国,旧共産圏の国々だ。欧州での地固めも着々と進行していると言っていいだろう。 2020年の欧州ツアーは14カ国28公演という規模の大きさもさることながら,6月に7つのフェスに出場することも見逃せない。なぜならフェス出場は,BABYMETALの認知度を高めるうえで極めて重要だからだ。これほどの密度でフェスに出場するのはBABYMETAL史上初のこと。その影響がどのような成果につな...